興奮のあまり5時30分には目が覚める。時差ボケって訳でもない。
ガイドブックを見たりしてごろごろして、7時には朝食に下りる。天気は雲は多いものの晴れ。
朝食はバッフェ。ビジネスホテルでもあるし、どうせコンチネンタルだろうと思っていたけど、ベーコン・ソーセージ・スクランブルエッグ・ハッシュポテトにビーンズのホットミールも。ハム・チーズにフルーツコンポート等とプレーンヨーグルトが嬉しい。シリアルも数種類。
さっさと身支度を済まし、8時過ぎにはホテルから徒歩1分のトッテナムコート・ロード駅へ向かう。ピーク時でも使えるトラベルカードは本当に便利。街歩き主体の忙しい旅で、9時30分から行動開始じゃ勿体ないもんねえ。あらかじめトラベルカードを買ってあったのも窓口を探したり、券売機にとまどったりしないので大正解。
CHARING CROSS駅構内 | 地下鉄はこんな感じです | カラーリングがポップで可愛い |
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駅や街中は結構ゴミや吸い殻が散乱していて地面は雑然としているのね・・・。
道だけ見ていると東京とさほどかわらないくらい汚い。チャリングクロス駅からトラファルガー広場へ。
ここからTheMallを散歩しつつバッキンガム宮殿に向かう。さすがにこのあたりは掃除も行き届いていて整然としている。天気にも恵まれ、歴史の重みを感じる街並みに緑が美しく、すがすがしい気持ちになる。
女王の像 | ご存知バッキンガム宮殿 | 騎馬警官が衛兵交代前の警備中 右端は女性警官。きりりとして素敵。 |
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9時ちょっと前にバッキンガム宮殿に到着。チケットオフィスで一般公開の入場券を購入。9時30分からの入場まで宮殿周囲を散策。
10分前くらいに集合場所に行くと、既にロンドン名物「queue」が。おとなしく並ぶ。
宮殿内部は本当に素晴らしい。設えのひとつひとつにため息が出る。
入場に£12と結構なお値段だけど、各国語対応のイヤホンガイド付で、内容も充実しているので大満足。
1時間半程度使って、それでも駆け足で見学して衛兵交代を見に戻る。11時に宮殿前に戻った時にはロンドン中の観光客であふれている。遠目で30分ほど見学して、次の目的地テート・ブリテンに向かう。
途中に「Sea Fresh Fish」という美味しいシーフードの店があるということで探しながら歩く・・・・あ!あったあった!!
が、しかし、もうとっくに開店時間は過ぎているのにレストランはクローズのまま。テイクアウェイの窓口は開いているのだけど、近くに食べられそうな公園も見つからず、ここのフィッシュ&チップスは断念。
天気はどんどん良くなり、気温も上昇。歩いていると汗がにじむ。
バッキンガム宮殿からテート・ブリテンまでは歩くと30分はかかる。旅先で歩くのは全く苦にならないけど、初日からとばしすぎだよ、自分。
行きの機内から左膝に違和感があったのがここに来て明らかに痛い。やばいなあ。
テムズ川沿いに私ひとりでも入れそうなパブを発見。女の人が一人で本を読みながらビール飲んでいたり、おばあちゃんがランチしたりしている。しかし今ひとつ勇気が出ずに、そのままテート・ブリテンに。
まずは地下のカフェでランチ。きーんと冷えたラガービール。
うま〜!!!!!!「本日のメイン」のグラタン風のパスタもなかなか美味しいじゃない。
生野菜がどっさりついているのも嬉しい。イギリスの食事、やや名誉挽回。十分休憩したら、気合いを入れて館内を堪能する。ターナーをあれだけまとめて観るというのもなかなか贅沢。しかもタダだし・・・。
私の目的はハムレットがらみでミレーの「オフィーリア」。小品だけど、緻密で濃厚な迫力がある。オフィーリアの愁いた表情も心に焼き付く。美しい緑の岸辺に、悲しくも愛らしいオフィーリア。
2時間ほどの鑑賞で、後ろ髪をひかれつつ77Aのバスに乗ってStrandまで。
コヴェント・ガーデン、SOHO、ピカデリーサーカスとふらふらと散策。16時30分にナショナル・ギャラリーに到着。
ああ、足が痛いぜ・・・。
ナショナル・ギャラリーは名画の宝庫。名画だけに、そこから発するエネルギーも強大。
うかうかしていると名画に酔ってしまうので、何日かに分けて観るのが理想的だけど、旅行者にはそうはいかない。つまみ食い的にダ・ヴィンチ、ヴァン・ダイク、ミケランジェロと観て、1600年代以降の作品をじっくり鑑賞する。
18時過ぎにナショナル・ギャラリーの隣にあるSt.Martin教会地下のCafe・Criptへ。
そう、なにしろここはクリプトなのです。カフェなのに。
足もとには墓石が一杯。地下ですが雰囲気も良し。グラスワインと野菜のペンネとポテトできょうの夕ご飯。これもまあまあのお味。
TateBritain | lunch | CoventGarden |
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Les Miserables | LionKing | NationalGalary そろそろ夕暮れ |
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Cafe in the Cript | 床には墓石が・・・ | 野菜とチーズのペンネに白ワインの夕食 |
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この劇場は意外にもこぢんまり。 |
さて、私の席の周りはというと、後ろは中国人の団体さん、右隣は一人で来ている日本人の女の子、右隣はイギリス人のカップル、右前は新婚旅行風の日本人カップル、左前は50代の日本人のご夫婦。自分がどこで芝居を観てるのか一瞬忘れそうになる環境。
しかも、この左前の夫婦の旦那の方がくせ者で、一応筋書きを頭に入れて見に来ているらしく、舞台進行にあわせて奥さんにごそごそと解説しているのだ!しかも、”自分が聞き取れる範囲の台詞”を訳して奥様にごにょごにょ・・・・・・・う、うるさい!!!
肝心の奥様は表情こそ見えませんが、「あ〜もう、ほんとにこの人は!」と、
明らかにうっとうしがっている様子。ありがちな感じで笑える。「あ、あのシャンデリアがね〜落ちるんだよ〜ほらほら!!」(ーー;;;;;
てなわけで、環境は今ひとつでしたが、舞台は最高。こじんまりとした劇場だけに、一体感もあるし。四季で観ていた影響が、ファントムは背も高く、すらりとスリムで神経質なイメージを抱いていたのに、彼は中肉中背。むしろおなかまわりがぽっちゃり・・・。
しかし愁いを帯びた声はとびきり素晴らしく、
ぐいぐい引きつける圧倒的なパワーにクリスティーンならずも魅了されまくり。後半からラストは涙が止まらず。
はっと気付くと、あれ?おじさんが静か???
・・・・ね、ねてるんかい!!!!
しかも、スーツをお召しになっていたのですが、後半上着を脱いだ、そのシャツは「半ソデ」
・・・・うーんうーん。
28番のバスに乗って、ホテルに着いたのは22時30分。シャワー浴びて、ファントムの余韻にひたりつつぱったりと眠る。ああ、幸せ・・・・。