ブリュッセルへ。
朝。ブルージュ駅までの道
6時30分起床。今日もすっきりとした青空。朝食後、荷物をまとめてチェックアウト。 8時30分過ぎにホテルを出て、バスなら一区間分、てくてくあるいてブルージュ駅に向かう。構内の時刻表で、ICの時間とホームを確認してブリュッセルまでの切符を買う。 電車はがらがら。一時間ほどでブリュッセル中央駅に到着。ここからグランプラスは徒歩5分ほど。ホテルまでは10分程度。グランプラスを通りぬけて行きたい気持ちをぐっと押さえ、まずはホテルを目指してキャリーバックを石畳にがらごろさせながら、景気よく歩く。 |
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ブルージュ駅前 見事なくらいなんにもありません。 | 切符売り場 | 時刻表 |
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ブリュッセルまでの2等片道切符 | ホーム | IC車内 がらがらです。 |
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ブリュッセル中央駅 | 駅構内 | 切符売り場も大きい。 |
ブリュッセルでの宿はマリオット。11時前には到着。早い時間だけどチェックインできるかどうかたずねると、部屋の準備ができていないとのことで、そのまま荷物を預けてでかける。 ホテルはメトロの駅正面。グランプラスまで徒歩3分。大きなスーパーも近くにあって、滞在にはとても便利。有名なビアカフェも集中したエリアなので楽しみも多い。 いよいよ「世界一美しい広場」グランプラスに向かう。ごみごみした小路を抜けると、ゴシックとバロックがぐるりと取り囲む広場に出る。きらびやかではなく、むしろひとつひとつは極めて落ち着いた雰囲気を放っている。こじんまりとまとまった感のある広場だけど、さすがに世界遺産の貫禄十分。 |
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観光客は必ず訪れる街の中心。 | ゴシック様式の市庁舎 | 花市が開かれていました |
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ギルドハウスにシンボルはつきもの | 味がありますねえ | GFにはカフェが並びます |
英雄なのになんだか悲しげな顔つきのセルクラースの像の右腕を念入りになでなでして旅の幸運を祈る。 グランプラスから歩くこと数分。ホテル・アミーゴの近くにかの有名なブリュッセル市民の「小便小僧」ことジュリアン君。世界三大がっかりをこれで二つ征したことになる。でも個人的には愛するマーライオンには決してがっかりしないから勝負アリ。残るはデンマークの人魚姫か。 そろそろおなかもすいたので、定番中の定番「Rue des Bouchers 」(肉屋通り)のイロ・サクレ地区を見に行く。まだランチタイムもはじまったばかりの時間なので噂に聞いた客引きも殆どいない。 ぼったくる店も多いという話だけど、これだけの世界的観光地の超どまんなかで、「観光客ズラ」で堂々と食事をするということは、その程度の覚悟や選択眼がなくてどうするよ、って感じ。 とはいうものの、東洋からやってきたおのぼりさんモードでどのガイドブックにも紹介されている超有名店「LEON」に入る。通り沿いのテラス席は暑そうだし、狭い小路にテーブルを出しているだけなので人通りも激しく落ち着かない。店内に席をお願いする。席数は非常に多い。 Leonオリジナルのビールと「ゲント風ワーテルゾーイ」をオーダー。ゲント風はチキンのクリーム煮。他に魚介類が具の場合もあり。とにかくボリューミーだけど香味野菜の風味で意外とあっさり。ビールはキレのよいピルスで日本人好みの味。喉も渇いているので当然おかわり。 |
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ちょっと悲しげなセルクラースの像 | ジュリアン君 | イロ・サクレ地区の入り口 |
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こんなディスプレイも通りのあちこちに | Leonのオリジナルビール | おなかいっぱい |
ビール2杯とワーテルゾーイ、合計20.75ユーロで大満足のランチ。観光客向け&かなりファミレス風の店とはいえ侮りがたし。これでムールの季節だったら絶対食べてるな。 ムールの老舗「Leon」は旬をはずれててもムール貝は定番メニューとして通年君臨。「ムール貝の白ワイン蒸し」がセットになっているツーリストメニューがばんばんオーダーされていく。セロリと白ワイン、貝のダシのきいた、いい香り。でも旬じゃないから食べない。食べないったら食べないのだ。でも美味しそうだった・・・。 ちなみにLeonではムールの「カレー味」が新メニューで店内に張り出されてた・・・カレー味って・・・。 いい気分で店を出てギャルリーサンチュベールからグランプラスの周辺をぷらぷら。休日とはいえ、ほんとにみんな昼間っからカフェでビール飲みまくってます。むしろお茶してると目立つ。いや〜ほんとにビール天国ですな。素晴らしい! おなか一杯・・・のはずが、ふらふらと吸い寄せられるようにリエージュ・ワッフルを買う自分。注文するとその場で焼いてくれるので、あつあつ・かりかり・ふわふわの生地にとけ残った砂糖がざくざく。名物にうまいものなし、をことごとく裏切られる。 ワッフルをかじりながら(どっから見てもおのぼりさん)、王立美術館まで歩く。 |
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ギャルリー・サンチュベール | あ、ワッフル屋 | 焼きたてあつあつ。シンプルな美味しさ。 |
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みんな飲んでます! | グランサブロン近くの路地 | 風情のある坂道 |
楽しみにしていた王立美術館。14時の昼休み明けきっかりに、張り切って入館。閉館までの3時間ほど見学。当然全く時間が足りず、15世紀までの初期フランドル派は駆け足、近代部門(これは散漫な展示で、正直いまひとつ)はさらに駆け足で鑑賞。意地で全館制覇したって感じ。 とはいえブリューゲルが好きなので、彼の故郷でその作品を見ることができて満足。もう15年以上前、ブリジストン美術館での「ブリューゲル全版画展」は素晴らしかった・・・いまだに図録を出して見返すもん。 ベルギーといえばマグリット。こちらも結構まとまった点数を見ることができてよかった。 |
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王立美術館 | 各部屋へのエントランス | お隣の楽器博物館 |
さすがに歩きつかれてきた。グランサブロン広場でかの「ピエール・マルコリーニ」の下見もかねてチョコレートをちょっとだけ買って食べ歩き。カカオが強調された、シャープな味わい。ん〜美味しい。 ホテルに戻って、あらためてチェックイン。お部屋は証券取引所の真正面。インテリアも設備も大当たり。今回はホテルにかなり恵まれてる。 荷物整理をしたら、スーパーを探しに再度おでかけ・・・しかし近くにある大きなスーパーは2軒とも祝日でお休み。しかたないので土産物屋兼ナイトショップのような小さな店に入って、水とビールを確保。早速お部屋でさくらんぼ風味のランビック「Belle-Vue Kriek」をあける。軽くて、さくらんぼの甘酸っぱい味と香りがひろがる。こんなビールもあるのね・・・とても飲みやすい。アペリティフに丁度いい。日本で拡販したら結構人気でそうなのに。 夕食はグランプラスのブラバン公爵邸地下「ケルデルク」へ。半地下で、薄暗く狭い店内。早い時間だったのでタイミングよく席につくと、なんと写真入り日本語メニュー(というか、ベルギー郷土料理を特集した「るるぶ」かなんかの切り抜き)を持ってきてくれる。まあ、これは参考程度に。 ビールはベルジャン・ピルスの「ジュピラー」。軽快で飲みやすいラガービール。食事はストゥンプのソーセージ添えをオーダー。リエージュのホームメイドソーセージ、さすがにうまい!スパイシーでしっとりジューシー。野菜入りマッシュポテトのストゥンプとの相性も抜群。(メニューに白&黒ブーダンもあったので、そっちにすればよかったとちょっと後悔。) この立地なのにお値段も良心的。味も勿論よし。混雑する訳です。ビールとグラスワイン各1杯にストゥンプでなんと16ユーロ。本当にいいお店です。 |
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マリオットホテル | お部屋、かなり可愛いです。 | 窓からの眺め |
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さくらんぼ風味のランビック | ケルデルク こじんまりしてるけと超人気店 | 暗い。でも美味しいストゥンプ |
はあ、美味しかった〜・・・満足満足〜と薄暗い店内で「夜」モードにひたった気分のまま外にでると、まだ日が高い。20時過ぎじゃ、昼間も同然。 今日は無理せずホテルに戻って、疲れを癒すためにゆっくりお風呂に入る。アメニティーはニュートロジーナのラインというのも嬉しい。 で、当然お風呂上りにはビール。今日も飲みまくっております。だって美味しいんだもん。 ゴールデンエールの「Duvel」は泡立ちがキメ細やかで、ふかふか。ホップの苦味が強くキレがあるのに、なぜかふんわりとした後味。泡まで美味しい、まさに「悪魔」的な味わい。ちなみにアルコール度数も8.6%。 ライトアップされた証券取引所をながめながら一日が終了。 |
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専用グラスで飲みたかった・・・ |