ザッハトルテは甘かったのだ。
   AUSTRIA  1/Jan/2005〜6/Jan/2005

あれよあれよと言う間に決まった元旦早々のオーストリア行き。
なんだかんだで6日間でvienna2泊、innsbruckへ移動してさらに2泊。
innsbruckをベースにしてsalzburgに立ち寄り、関空経由で帰国という結構派手なスケジュールとなりました。

1/Jan/2005
vienna

 大晦日の東京は午前中から大雪。しんしんと降り積もる雪のなか、「空港閉鎖」という文字を脳裏にちらつかせつつ年賀状を書き、
モエ・エ・シャンドンをあけ、ローストビーフをつまみながらマツケンサンバを歌い、曙を罵倒し、深大寺の蕎麦には天一の海老天をのせてしっかりいただくという、
日本人としてかなり正しい年越しをする。

 あけた元旦は快晴。久しぶりに乗ったスカイライナーもご機嫌よく定時運行。
オーストリア航空OS52便は定刻に無事離陸。

ウィーン直行便のオーストリア航空。
ANAとのコードシェアなので、ANAのPEXとしてチケット購入。
「pork,please!」・・・ま、ま、まさかカツ丼だとは!!
カツ、ぱさぱさ・・・
迷わず余ったソバツユをぶっかけて食べる。
思えばここにもゼンメルさまのお姿が。
二度目の機内食。これまた謎の組み合わせ。
マリービスケットに注目。(復路にもでた・・・)
ウイーン到着。入国審査はパスポートを見せるだけ。
CityAirportTrainのチケットは空港内、空港駅のホームでも購入できます。空港からウィーン・ミッテ駅まで約16分。
往復チケット(15ユーロ)購入。
元旦の夕刻。閑散としたホーム。市内は勿論全店休日。
空港内のスーパーマーケットで今日の夕ゴハンを確保。
電車に乗り込む。
新しいだけあってキレイな車内。快適快適。
ウィーン・ミッテ駅からホテルのあるシュテファンプラッツまでは地下鉄(Uバーン)で移動。
ホテルアストリア。1912年創業のクラシックスタイルのホテル。ホテルに直接予約を入れました。ホテルレップで扱っていない年末年始、しかも少ない泊数でも即OKの回答。
ケルントナー通りのど真ん中でオペラ座やホテルザッハーのすぐそば。治安もよく、とにかく便利です。
朝食付一泊151ユーロ。

空港のスーパーで買ってきたサンドイッチ(海老サラダ)とビールで簡単に夕食。
ケルントナー通りには屋台も出てたので、元旦とはいえそんなに心配しなくてもよかった。
シンプルで清潔な客室。
スタッフの対応もフレンドリー。
部屋からの眺め。賑やかなケルントナー通り。
ひとり旅だとこの位華やかで丁度いいかも。
なんともレトロなエレベーター。
自分でドアを開けて入ります。閉まるのは自動。
さすがによく壊れてた・・・。

フロントもこじんまり。どことなく古き良き時代の面影。
全体に温かみのあるインテリアでほっとします。

2/Jan/2005
 目覚めるとしとしとと雨の朝。
ううむ・・・旅先で天気が悪いなんて滅多にない経験。誰のせいだ一体。
雨はあがる様子もなく、気を取り直して朝ごはんに降りる。
アストリアの朝食はベーコンや卵のホットミールもあって、パンの種類も多く、チーズも充実。
何気なく取ったカイザー・ゼンメルが印象的。ナイフでざくっと半分に切って、ハムやパテ、チーズを挟んでいただく。
ぱりぱりなクラスト。その内側はもっちり。これは美味しい!


 ゼンメル/Semmel
 もともとはハンガリー語。南ドイツやオーストリアでは、ブレートュヒェン(Broetchen/小型のパン)を意味していて、
特に王冠の切れ目のはいったものを「カイザー・ゼンメル」と呼んでいる。原則的にバターも卵も使わない。

なかなか充実した朝食。コーヒーはポットサービス。
左奥がゼンメルさま。チーズやハムを好きなようにはさんでいただきます。ゴマやケシの実つきも美味しい。
雨のオペラ座。壮麗・・・ 雨のオーパンリンク・・・さ、寒い。
雪じゃなくてよかったと思うべきか・・・?
めげすに歩いて目指すは王宮。
王宮礼拝堂。
ウィーン少年合唱団のニューイヤーミサを聴きにきました。
入り口通路は無料。通路に入れなかった人はこうしてホールのモニターでミサの様子が見られます。合唱団員は祭壇後方の3階で歌うので必ずしも座席から見えるわけではないらしい。 王宮に設けられたシシィ博物館。美貌の皇妃エリザベートの波乱の生涯の資料のなかでも、やっぱりダイエット関係はすごいです。なんと体重50キロでそのうち髪の重さは5キロ!
ドレスやスワロフスキーの髪飾りも素敵。
晴れたあ!!
カール大公騎馬像。
ミヒャエル広場からみた王宮。 コールマルクトからグラーベンを散策。
グラーベンの中ほどに有名なペスト記念柱。
ウィーンのシンボル。シュテファン寺院。
モザイクの屋根が美しい。
全体の外観は尖塔が印象的なゴシック様式。
身廊から主祭壇を望む。
祭壇はバロックの華麗なデザイン。ミサの最中でした。
フンダートヴァッサーハウスに向かいます。
地下鉄(U1)でシュヴェーデンプラッツへ。
路面電車Nに乗り換えてHetzgasseで下車。
車内アナウンスがあるけどさっぱりわからん・・・。
フンダートヴァッサーハウスはここで降りろ、と言われた気がするけど全く定かではないのだ。
しかし野生の勘でばっちり降りました。
どうしてもここに来たかった。フンダートヴァッサーハウス。
これが市営住宅で、実際に人が住んでいる。市の担当者とこの大胆なデザインでもめにもめた末、実現。
なんだかうれしいじゃないですか。
smartのパトカー発見。路地だらけのウィーンの街並みにジャストサイズ。カラーリングもおしゃれ。
昼ごはんはスタンドでホットドック。これがデカイ。
バゲットに縦穴をあけて、ソーセージを突っ込むという大技。しかも縦穴を開ける棒がパンを温めるのだ!素晴らしい!
ソーセージもジューシーで美味しい。一個で満腹満腹。
ミュージアムクオーターのMUMOK。レオポルト美術館とともにゆっくり観たいけど、今回は時間がなく残念。
またの機会に取っておくのだ!ウィーン世紀末!!
・・・でもやっぱりシーレ観たかったな〜。
やってきました美術史博物館。
おお、去年のアントワープに引き続き、今年はここでもルーベンスですか。縁を感じます。
1階は古代ギリシャ・ローマの彫刻群。
まあ、ここはさらっとね。
2階に絵画。もう、名画だらけです。
今回はこのブリューゲル目当てでウィーンに来たといっても過言ではないので、「バベルの塔」と対面した時は大感激。
美術館の装飾そのものも素晴らしい。
ゆったりと心を開放して絵画を鑑賞できる空間。
そのなかをツアー客がどやどやどやっと通り抜けるのはどこでもお約束の光景。
エントランスホールにはシックなツリー。 2階のカフェ。
中央が2層吹き抜けでダイナミック。
閉館ぎりぎりまで楽しんで外に出ると「豪雨」
なんとか路面電車で市庁舎まで行くも、傘をさしながら写真撮るのも一苦労な激しい雨風に負けてすぐにホテルに戻る。
ううう・・。
相変わらず激しい雨にひるみつつ、ホテルのすぐ裏手にあるセルフレストラン「RosenbergerMarkt」へ。
サラダ・パン・メインディッシュ・デザートなどなど、いろいろなコーナーがあって、自由に取って(あるいはその場でオーダーして作ってもらう)最後に会計。
白ワインとサラダバー(種類がすごく多い)。お決まりのウィンナーシュニッツェルを揚げてもらう。揚げたてさくさくで美味しい。値段も安いし、気楽だし、この店は意外と当り。黒板に書かれたメニューはドイツ語のみ。それもまた楽し。これでしめて15.4ユーロ。 ホテルに戻って、雨のケルントナー通りを眺めつつビールでのんびり。一日が終わります。



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