ラッフルズホテルに泊まろう、と思ったのだ。
08/July/2003〜11/July/2003

5回目の訪問のシンガポール。今回はSARS開けの定点観測です。
そして、なんとなんと、憧れのRAFFLESに泊まって来ました。

旅支度

6月後半のある日・・・たまたまチェックしていたHISのサイトに衝撃的な商品が!
ラッフルズに滞在シンガポール4日間49800円!!
行きます!!絶対に!
出発まで2週間切ってたけど、即効申し込み。
ツアーだけど完全フリー。なにしろ通常の一泊分にも満たないお値段。
こんな時でもないと、きっと、いや絶対泊まれないRAFFLES。

・・・でもここで挙式披露宴という夢は捨ててないぞ。あたしは。

と、いうわけで、7月中旬に急遽夏休みをとることに。

実はHISでは、やはりSARSの影響を受けた香港のツアーで、
ペニンシュラに滞在香港4日間59800円
(しかも往路午前便・復路午後便)
というのも出していて、一瞬ふか〜くふか〜く悩みました・・・・。

7月8日(火) Singapore1日目
め、めがねがない。

 出発は夜なので、余裕余裕・・・とばかりに前日は後輩Hと「七夕会」。三軒茶屋の「隠れや」さんは本当にいい店で、また例外なくぐでんぐでんになる。
 微妙に二日酔いの状態でごそごそ起き出し、さて準備準備・・・と。
2泊4日だし、いつものシンガポールだしで、あっという間に荷詰め完了。今回は一緒に行くMが車を出してくれるのでお迎えを待つ。

 「あれ?李白ちゃん、眼鏡していかないんだ。」「へ?眼鏡??」

 
私は乱視がひどいことを最近知って、眼鏡をかけて2ヶ月ほどのビギナーである。まあ、近視ではないので眼鏡なしでも生活にはそんなに困らないのだけど、その分飲み会なんかで忘れる危険性が大。
 思い当たるところを探すも見つからず・・・時間も迫っているのでとりあえず成田に向かうことにする。まあ、シンガポールで芝居や映画を観るわけじゃないからなんとかなるか・・・。

 車を駐車場にあずけて、第一ターミナルにマイクロバスで送ってもらう。曇り空の成田はTシャツではちょっと寒いくらい。
 航空券を受け取りSQのカウンターでチェックイン。ヘルス・デクラレーションカードを渡される。SARS対策のカードで、詳細な滞在先や飛行機の座席番号まで記入するようになっている。

 落ち着いたところで「隠れや」に電話・・・
「すみませ〜ん、昨日眼鏡わすれてませんかあ??」
「あ、ありますよ〜(笑)」
 三茶に住むHにメールして取りに行ってもらうことに。ああ、申し訳ない。

 SQ011便はほぼ定刻に出発。相変わらずの快適な機内と素敵な客室乗務員さん達。機内に足を踏み入れた時からシンガポールに来た気持ちになるから不思議。ちょっと前からエコノミーのシャンパンサービスがなくなったのは残念だけど。SARSの影響はまだまだ色濃く、エコノミーも半分程度の搭乗率か。機内で舌下で計れる簡易体温計が配られる。まずはビールで乾杯。
チキン 和食です

 あっというまの6時間で、深夜のチャンギ空港に到着。やはり素晴らしい空港。荷物が出てくるまでに両替を済ませ、お迎えのガイドさんと一緒にホテルへ。
 この便のお客は私たちだけだったらしく、ワゴンもプライベートカー状態。あちこち回り道せずにホテルに直行できた。車内で滞在中の簡単な説明を受ける。やはりSARSの影響は大きく、ガイドさんも先月までは月に1〜2回送迎の仕事がある程度だったらしい。「いまは殆ど毎日日本人を迎えにきてるよ」とのこと。
 帰りの「DFSさよならショッピング」と送りを放棄して、ダウンタウンチェックインして・・・という計画も、一人につき1000円分のお買い物券につられてあっさり参加を決める。 

RAFFLES HOTEL

 ツアー客のワゴンなんか、どうで裏の車寄せに着くんだろうと思っていたら、思いっきり正面玄関。深夜だからだろうけどね・・・。なんだか申し訳ない。

 チェックインして、あのロビーの奥へ案内された時は
・・・・鳥肌鳥肌鳥肌
ロビーやアーケードには何度も来ていても、あの奥はラッフルズの住人しか立ち入ることを許されない、私にとってはまさに「聖域」。
 深夜のしん、とした空気のなか、お部屋まで案内してもらいます。なんだか自分のぺたぺたした足音までが貧乏くさく聞こえる・・・(泣)

本来ここに滞在する身分ではないのですううう〜
ほんとごめんなさい〜!!

 深夜2時前にもかかわらず、バトラーは笑顔で、姿勢も正しくお部屋の前で待っていました。「身の程知らず」という言葉が全身を駆けめぐります。そう、ラッフルズはゲストに専属バトラーがつくのです。
 フロントの担当はここまでで、お部屋の案内はバトラーの役目。ひととおりの説明の後、「何かお飲物はいかがでしょう?」のおすすめには、本当はタイガービールをぐびぐび飲んで落ち着きたい気持ちをぐっとこらえ、敢えて定番中の定番、シンガポールスリングというかなりのおのぼりさん的オーダー。マレー系美男子の彼は素敵な笑顔で立ち去り、間もなく華やかなロングバーのグラスを運んできてくれました。

深夜のロビー リビングから
ベッドルーム 天井が高すぎて写らない リビングを見る
こんなに衣装もってない・・・ テーブルにはウェルカムフルーツと生花

 お部屋はコートヤード。なにしろ破格値で、しかもツアー客の私たち。103ユニット全てがスイートのラッフルズの中でも格下の部屋だと想像されます。それでも体験したことのない広さと、驚きの天井高。外観やロビーの印象を裏切らない、コロニアルで優雅な設えのお部屋。天井にはファンがゆったりとまわります。
 お部屋の食器はさりげなくジノリ。デスクにはあらかじめ朝日新聞がセットしてありました。バトラーが希望を聞いてくれたので、翌日の朝刊からは地元紙のストレイツタイムスをリクエスト。部屋履きもふかふかで可愛い。アメニティはゲスト専用のアムリタ・スパで使用しているものと同じもののミニセット。


 興奮状態で寝たのは4時過ぎに。ベッドも上質なシーツですべすべしっとり。勿論寝心地は最高。明日は半年ぶりにチキンライスだ!!

          

7月9日(水)
7月10日(木)〜帰国
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