ベルギーでビールを飲もう、と思ったのだ。
   4/Jan/2004〜7/Jan/2004

2004年 1月4日(日) 出発
憧れの北斗星

 本当はケアンズでシュノーケリング三昧するはずが、思い立ったのが11月初旬。エアが全く押さえられず(当然だ)、計画は頓挫。ええい、こうなったらいっそ寒いところに行ってやれい!と、冬の北海道に。どうせなら憧れの寝台特急「カシオペア」か「北斗星」で、と調べたら、「カシオペア」ってすごく高いのな。熟年夫婦仕様というか。
 ブルートレイン自体は一昔以上前の学生時代に東京と島根との往復によく使っていたので懐かし嬉し。「出雲号」は基本はB寝台(勿論開放2段寝台)で、個室なんてリッチすぎて考えもしなかったなあ・・・しみじみ。高速バスの次に安い移動手段だったように記憶。列車の旅は大好きなので全く苦にはならなかったけど。
 そんな訳で、「びゅう」のパックで往路「北斗星」復路飛行機の3泊4日(個室利用の車中1泊+札幌2泊)を申し込みました。旅行代金は約5万円也。往復飛行機だともっと安いのに、まか不思議。

 寒い時期に、寒い所に旅行するのは実は初めて。上野発の夜行列車♪と浮かれている場合ではなく、もともと薄着体質だからしっかり防寒対策しないと。
一体冬の札幌はどんななんだ?!「最高気温0℃」(^^;さむ〜
 
 おだやかな天気続きの東京のお正月。殆ど雪国には旅行しないので荷造りに手間取る。厚手のセーター・ニット帽・マフラーでぱんぱんの旅行カバンを抱えていよいよ出発。途中ユニクロに寄って重ね着用の薄手のフリース購入。1000円也。やすい・・・びっくり。(結果このフリースは大活躍。ユニクロ、あなどれない)

 上野駅は帰省ラッシュで結構な混雑ぶり。13番線からは意外と静かに先発の「カシオペア」が出発していきました。程なく「北斗星1号」が入線。さて、いよいよですが、その前に忘れちゃいけないのが
お弁当
 以前から駅貼のポスターではげしく気になっていた
「大人の休日」シリーズのお弁当を迷わず購入。憧れの趣味人「おひょいさん」監修による季節毎の献立で、数量限定、お値段なんと2200円也!豪華!!ホームのミニコンビニで「銀河高原ビール」製の「銀河鉄道ビール」も買って、これで万全。

上野発16:50  北斗星1号
北斗星1号上野駅13番線に入線。いよいよ出発。

個室 スリッパ・浴衣付きで快適快適!検札と同時に車掌さんが鍵を持ってきてくれます。

シャワー室完備。30分300円。シャワーカードを食堂車のレジで購入します。好きな時間を取る為には乗車したらスグ買いましょう。

ロビーカー 
公衆電話・シャワー室もここにあります。

食堂車グランシャリオ 
ディナーは予約制で洋食7800円・和食5500円!!
21時からはパブタイムで自由に利用できます。

上野駅ホームでついつい購入(笑)

いよいよ乗車

 定刻16:50に発車。なにはともあれビールをぷしっとあけて。
ああ〜明日の朝は雪国かあ、としみじみ。検札と一緒に車掌さんが個室の鍵をくれるので、それを待ってから車内探検へ。
 まずは食堂車。ディナータイムの準備をしていたアテンダントに声をかけてシャワーカードを購入。早いモノ勝ちなので、お好みの時間を予約するなら乗車後すぐに買いましょう。私は夜の回のラスト、22:30〜23:00を予約しました。食堂車自体はディナーは2回転の事前予約制でフレンチは結構本格的なテーブルセッティングになっていました。
 ロビーカーは車両の半分をソロ個室に使用して、残りでシャワールーム併設のロビーカー。JR北海道とJR東日本で異なる仕様になっているらしく、この北斗星1号はJR北海道仕様。個室の鍵にもJR北海道の文字が。自動販売機のビールはサッポロクラシック(北海道限定)350缶が250円。もっとぼったくる(あらお下品)のかと思っていたのでちょっと嬉しい。あとでまた買いに来ようっと。
 個室のロイヤルにはシャワー(使いたい放題)とトイレが併設。食堂車のパブタイムにはルームサービスが可能だそうで、なんとまあ贅沢な。

 自分の個室に戻って楽な部屋着に着替え、引き続きビールを飲みつつガイドブックや車内誌に目を通してのんびり過ごす。ああ〜快適〜。そうこうしているうちに宇都宮も過ぎ、19時になったので、待望のお弁当です。



これがお弁當「大人の休日・冬」だ!
実はこのおべんと包みが欲しかった お品書きもついてます!上品なつくりにうっとり

 いやあ、期待通りのお弁当でしたよ。シニア向けの上品で、細やかなつくり。お弁当箱は秋田杉、箸は「宮内庁御用達」箸勝本店謹製の国産桧の六角箸!!お弁当箱のふたを裏返すと、なんとまあ箸置きが!食べ終わった後は入れ子にできるので、持ち帰りにも便利。
 国産有機認証米の白いごはん、そのうえに乗ってる焼きたらこは勿論無着色、そしてぎんぽの稚魚の佃煮。おかずの重の中央には陶器の器に蟹の身を添えた松前漬。これが酒の肴にイイのです。野菜の煮物も、駅弁の定番・高野豆腐も甘すぎず、あっさりとした味。やわらかな蛸の桜煮に、やりいかの照り煮。ふぐの竜田揚げに、真鱈の白醤油焼き、帆立の旨煮・・・まさに「大人の休日」です。あ、白子の揚げ物は、「うーん、なにも白子じゃなくても???」と思ったが。ふわふわ感があまり感じられなくて、衣の味が立ちすぎ。惜しい。
 総カロリーも600ちょっと切る程度。まあ、なにしろシニア向けですんでボリューム感は全くありませんが、お酒のみながらおかずつまんで、たらこと佃煮でごはんで〆という楽しみ方ができて、個人的にはかなり満足感高いです。ま、本来はきっと金沢1泊2日、一人7万とか8万出せる人向けなんでしょうが。

 大満足な晩ごはんを頂いたら、後は再びのんびり車窓をながめたり、明日からの行動計画を立てたり。気付くともう21時過ぎで仙台到着。雪は全くありません。そんなもんなのか〜東北??


電車でお風呂


 さて、予約したシャワーの時間なので、ロビーカーに行ってみます。ドライヤー完備なので、持ち物はタオルと洗顔道具一式でOK。鍵をかけて、シャワーカードをセットしたら準備完了。揺れる車内ですが、お湯の出も海外のしょぼいホテルなんかに比べたら比較にならない程良好。快適。シャワーは給湯時間は6分間で、デジタルタイマーが6:00からマイナスされていきます。ストップボタンでシャワーを止めればタイマーもとまります。さっさと身体を洗って、シャンプーするのには十分な時間。残り1分を切ると結構はげしい警報音。説明されていたけどちょっとびっくり。
 
 さっぱりして、個室にもどったらあとは風呂上がりのビールを飲んで寝るだけ。(ほんと飲んでばっかだな)青函トンネル進入は午前3時前なので、携帯の目覚ましを2:30にセット。「ようこそ北海道へ」って書いてあるらしい。ほんとか?吉岡海底駅はどうなってるのか??G2の「止まれない12人」を観たばっかりなのでね。かなり雷神号とイメージだぶらせて旅をしてるわけです。

 アラームより早く目が覚めると、外はしんしんと降り積もる雪・雪・雪。そして青函トンネルに入ると、ただのなが〜い普通のトンネルなので、だんだん眠く・・・。結局トンネルの半分も起きていられず、熟睡モードに突入していくのでした。また、この適当に堅い寝台と列車の揺れがが心地よくって・・・。

 目覚めたらもう千歳の手前・・・って、寝過ぎ。思ったほど雪は深くなく、ちょっと拍子抜け。身支度して、車掌さんにキーを返したらもう札幌到着。あっという間の北斗星の旅。のんびり、まったり、かなりおすすめ。

        

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